大学入試改革ガイド‐センター試験廃止と新テスト‐

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早慶上智ICU【慶應・上智・ICU】2021年度入試変更点

      2019/06/10

こんにちは。

前回は早稲田大学の入試制度の変更点について確認しましたが、今回は、慶應大学、上智大学、ICUについてみていきます。

ざっくりと各大学の方針を言ってしまうと以下のようになります。

 

慶應:現行入試制度からの変更なし

ICU:外部試験入試で使えるテストを増やす

上智:4技能試験必須化、共通テストを使用する入試制度の新設

 

 

【慶應大学】

慶應大学は大学入試改革に合わせた受験制度の変更を一切行いません。さすが慶應といったところでしょうか。慶應の出している告知は以下の通り。

 

1.大学入学共通テストは利用しません。従来のとおり,各学部のアドミッションポリシーに則った入学者選抜を実施します。

2.英語外部検定試験は利用しません。従来のとおり,英語外部検定試験の受検およびスコア等の提出は課しません。将来的な英語外部検定試験の利用については,引き続き検討を行います。

3.学部一般入学試験のインターネットによる出願の際に,「主体性」「多様性」「協働性」に関する経験について,入力を求めます。

(出典:学部入試制度

 

外部検定試験の採用を検討するとしながらも、大学共通テストは利用しないときっぱりです。確かに、慶應の入試をみればはなから学力の3要素を高いレベルで要求しているので、わざわざ新しい事を取り入れるメリットがないのでしょう。

なお、3については早稲田大学と同様、合否判定に用いられることはありません。単純に出願にひと手間増えるだけでおしまいです。

 

 

【ICU】

ICUはもともと今回の大学入試改革が行われる前から、それに近しい入試方式をとっていた大学です。その為今回の入試改革で何か目新しく行われるものはありません。変更点としては、いままでIELTS(6.5 以上)またはTOEFL(iBT79 以上)の公式スコアを使用していた一般選抜B方式が英語外部試験利用となり 、Cambridge English(175 以上)、 GTEC 4 技能版) CBT タイプに限る (1300 以上)が新たに使用できるようになっただけです。

また、全体で270名の募集に対しB方式の募集は30名程度と少なく、たいていの受験生には関係がありません。(出典:入学者選抜制度

 

従来から一般的な入試科目の「英国社」ではなく、「人文・社会科学」または「自然科学」/総合教養【ATLAS】/英語(リスニングを含む)という独自の枠組みで入試を実施していますから、こちらも改めて国の実施する新方式に従う必要がないのでしょう。

 

【上智大学】

上智大学は入試改革制度を大幅に受け入れる大学の一つです。国際教養学部を除くすべての学部の入試制度で英語外部試験、共通テストのどちらかあるいは両方を用いた入試方式が採用されます。

 

制度変更の柱は、次の2点です。

 

1 全方式において、英語4技能を測定する外部検定試験結果を活用

(TEAP のスコア利⽤⽅式、CEFR レベルに応じた得点換算方式)

2 「大学入学共通テスト」(英語外部検定試験含む)を導入した選抜方式を新設

 

新しい制度の下では3つの方式の一般入試が実施されます。

 

【1】TEAP スコア利⽤型(全学統⼀⽇程⼊試)

事前に受験したTEAP またはTEAP CBT のスコアおよび本学独自の教科・科目試験の結果で総合的に合否判定を行う選抜方式で、TEAP/TEAP CBTのスコアは得点換算され取得した得点に加算されます。

 

【2】学部学科試験・共通テスト併用型

大学入学共通テスト、英語外部検定試験、学部学科独自試験の3つの試験結果で、総合的に合否判定を行う選抜方式です。英語外部検定試験の結果は、CEFRレベルに応じ得点換算して利用されます。

 

【3】共通テスト利⽤型

大学入学共通テストおよび英語外部検定試験結果のみで合否判定を行う選抜方式で英語外部検定試験の結果は、CEFR レベルに応じ得点換算して利用されます。

 

なお、上智大学は「主体性」「多様性」「協働性」に関する経験、資格・検定等の提出を求めていますが、これは合否判定に用いられません

(出典:2021年度 学部一般入学試験の新制度決定

 

 

最上位私大である早慶と上智ICUについてみると、上智大学を除き国の方針にがっつり従おうとする大学は見られませんでした

大きく受験制度が変わるといわれていますが、最上位私大に関しては結局のところ大人の事情を加味しつつ、各々の大学の利害にのっとって入試制度を変えているという印象です。

 

入試改革に関して多くの方が身構えている中かとは思いますが、最上位私大の入試については「今までと、ほぼ変わらない」と言えるのではないでしょうか。

 

 

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