大学入試改革ガイド‐センター試験廃止と新テスト‐

政府の推進する新しい大学受験の在り方

*

英語4技能試験の基礎知識

   

皆さんこんにちは。

今回はこの度の入試改革の目玉である4技能試験について、その目的、制度内容について受験生とその親御様の視点に立って確認していきます。

 

4技能試験の目的

 

4技能試験は今回の入試改革におけるセンター試験廃止と共通テスト導入の目的である

“大学入学希望者を対象に、高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定し、大学教育を受けるために必要な能力について把握することを目的とする。”

(出典:文部科学省「高大接続改革:大学入学共通テスト実施方針」)

ことを達成するために行われる政策の一つです。

つまり、学力の3要素(1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)のうち、既存の1.知識・技能に加え、2.思考力・判断力・表現力を測ることを目的としています。

 

 

4技能試験の制度内容

 

では、具体的にこの度導入される4技能試験の制度内容はどのようなものなのか確認していきます。

まず受験生とその親として押さえておかなければならないポイントとして、「英語民間試験」と「成績提供システム」があげられます。

 

「英語民間試験」とは、共通テストでは測る事の出来ないスピーキングとライティングの評価を主に担う試験になります。

「英語民間試験」は文科省によって認可を与えられた民間の英語資格・検定試験の事を言い、具体的には

 

ケンブリッジ英語検定

実用英語検定

GTEC

IELTS

TEAP及びTEAP CBT

TOEFL iBT

TOEIC L&R / S&W

の7つの試験を指しています。(TOEIC L&R / S&Wを1つの試験としてカウントしています)受験生は、この7つのうちの試験から各大学の求めに応じスコアを提出することになります。「英語民間試験」によって受験生が取得したスコアは、受験生の希望に応じ「成績提供システム」に送付されます。「成績提供システム」とは現在センター試験を運用する、独立行政法人大学入試センターが管轄するシステムで、これらスコアを一括して管理し、送られてきた受験生のスコアを各大学の求めに応じ大学へ提供することとなります。

取得スコアは受験生に割り振られるIDで管理され、よって受験生としては「英語民間試験」の受験をするだけで「英語民間試験」は完了ということになります。

 

要は、自分が受験したい大学が課してる「英語民間試験」のうちから自分に都合のいい試験を受験すればおしまい、ということになります。

 

ただし、2つ注意点があります。

 

1つ目は、受験生が「成績提供システム」に成績を送る事の出来る回数は「2回」までであること。

2つ目は、「成績提供システム」に成績を送る事ができる期間はその受験生が受験する年度の4月から12月ごろまでと限定されていること。

 

これは、青年期にある受験生に受験の過度な教育を施さないためという目的と、受験を受けれる回数が多いほどいい成績を得やすくなるため、経済的に苦しい子供たちとの間で不平等が生じるのを避けるという目的のために設けられた制限となります。

ただ、成績送付を行える回数が2回なだけで「英語民間試験」の受験自体は無制限であることを考えると、早期から受験対策を行い、何度も場慣れした受験生が有利なことには変わりませんので、結局は何がしたいのかよくわかりませんね。

 

ともかくまとめると、4技能試験について受験生とその親御様として知っておかなければならないのは

「高校3年生の4月から指定された期日までに、自分の受験したい大学が課している資格・検定のスコアを2回の受験で取得する必要がある」

ということになります。

 

そして最終的に考えていかなければならないのは「大学が課している資格・検定のスコア」なのですが、これについては次の機会にお伝えしたいと思います。

 - 大学入試改革最新ニュース