大学入試改革ガイド‐センター試験廃止と新テスト‐

政府の推進する新しい大学受験の在り方

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【高等学校基礎学力テスト(仮称)】「中間まとめ」発表!

      2015/10/20

〈POINT〉
「希望参加型」試験だが、大学入試・就活へは活用出来ず
試験は科目別の英語・国語・数学を採用

「希望参加型」試験だが、大学入試・就活へは活用出来ず
大学入試や就活への活用は23年度以降を予定し、19~22年度は「施行実施期間」としているため、その期間は大学入試や就活へ使用出来ません。そもそも「高等学校基礎学力テスト(仮称)」の主な目的は、高校生の学習意欲を喚起し、主体的に学ぶ力をつけるためです。中央教育審議会の高等学校教育部会では原則として高校生全員を対象とする「悉皆調査」にする案が示されていたがテスト結果が高校長の卒業認定権を制限する可能性や専門高校などには適用できないことなど、高校関係者を中心とした委員から反対意見が多く出たため「希望参加型」となりました。

【小路永の視点】
色々な意見が出てきて、あらゆるものに対応しようしていることは理解できますが、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」の1番の目的は何なのでしょうか。入試で使用することなのか、就活で使用することなのか、生徒の学力を高めるものなのか。理想は全てを複合的に兼ねることが出来るテストだと思いますが、入試改革の真の目的はグローバル人材育成の教育システムに移行することだったはずです。そのために学力の底上げと高校で学んだことへの効果測定としては「全員参加型」は必須だと思いますし、その成果が各校への評価となり教師力の底上げにつながるはずです。
また「施行実施期間」に受験する生徒は何を目的に受ければ良いのでしょうか。現状の学力把握ということになること思いますが、それであれば「全員参加型」で実施し、より多くの生徒データを集め、分析したうえで大学入試や就活で本格導入するべきだと思います。そうでないと予備校が実施している模試と何も違いがありません

②試験は科目別の英語・国語・数学を採用
基礎学力テストは平均的な学力層や学力面で課題のある層を主な対象としています。案では問題解決能力などを試す科目を横断した「合教科型」問題を示すことも検討されましたが、「問題が独り歩きしかねない」として導入は見送られました。また「施行実施期間」である19~22年度の出題科目は国語、数学、英語に試験を限定し、その後に地理歴史や公民、理科を順次追加する予定です。

【小路永の視点】
基礎学力テストという名称通り、平均的な問題が多く出題されるようです。驚きだったのは入試改革の目玉である「合教科型」問題が含まれないことです。客観的に見てこれは単なる模試と同じ質、機能しか果たせません。グローバル人材育成のための教育システムの改革という目的を逸脱した改革のための改革が実施される予感がします。

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