大学入試改革ガイド‐センター試験廃止と新テスト‐

政府の推進する新しい大学受験の在り方

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高2で実施される高等学校基礎学力テスト(仮称)って何?

      2015/10/20

POINT

2・高3に年間2回程度実施する希望参加型試験
進学時・就職時に学力把握に使用することも可能に

①高2・高3に年間2回程度実施する希望参加型試験
生徒が自らの高等学校教育における学習達成度の把握と学力を客観的に確認することが出来ます。その結果を通して生徒がより主体的に学習に取り組むことを狙いとしています。試験科目は「国語総合」「数学Ⅰ」「世界史」「現代社会」「物理基礎」「コミュニケーション英語Ⅰ」などを選択受験し、高2・高3に年間2回程度受験出来る希望参加型の試験です。
【小路永の視点】
これは模試と何が違うのでしょうか。希望参加型で選択受験であるならば予備校が実施している模試と変わりません。個人的にはこのテストを各高校の成績の見える化に使用するために全員参加型試験すべきです。これには2つメリットがあると思います。1つ目は各高校の成績結果を開示することで先生の指導レベルを上げることが出来ることです。先生の評価を全高校統一のフラットな基準を設けることで先生へも競争の原理を取り入れるべきです。2つ目は各科目の成績結果を可視化することで各高校の得意分野や不得手分野も見えることです。高校受験を控える生徒にとっても国が統一した試験で高校の価値を確認出来ることは大きなメリットになります。国が試験を運営するメリットは全員参加型をトップダウンで導入できること以外にはないと考えます。

②進学時・就職時に学力把握に使用することも可能に
AO入試、公募推薦や就職活動への参考に使用することが出来ます。どのようなカタチで導入されるかは現状決まっていません。
【小路永の視点】
これは高校の内申点への不信感から生まれた発想かと思います。現状の推薦試験や就職活動で使用される成績評価は基本的に内申点です。現状、内申点の問題点は大きく分けて2つあります。1つ目は高校ごとで内申点の基準が違うことです。当然高校の偏差値が変われば生徒の内申点獲得の難易度も大きく異なります。違った基準で評価されているため各生徒の内申点は適切には評価されていないのです。2つ目は内申点の獲得の項目が学力評価だけではないことです。内申点は授業での主体性や課題の提出率など複合的かつ抽象的な評価となっており、内申点=学力の構図とはなりません
もし全員参加型で試験を導入出来るならば内申点の評価は不要であり、この試験で学力のみを評価すれば良いのです。学力以外のソフトな部分は推薦入試・就職活動の面接などで評価すれば良いのです。

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