文科省が奨励する国際バカロレアやアクティブラーニングは日本の教育と何が違うの?
2015/10/20
〈POINT〉
①「教科を横断した学び」により多角的な視点を得ることが出来るため
②グループワークを通して論理性・コミュニケーション能力を得ることが出来るため
①「教科を横断した学び」により多角的な視点を得ることが出来る
IB教育は日本の授業のように各教科を別々の時間に別々の先生が教えるのではなく、各教科に横断的な関連を持たせて授業をします。更に自己意識、自分が生まれ育った地域や国、そして世界のあり方を関連させ授業を進めていきます。その結果、物事を深く多角的に見ることが出来、自分自身の判断で行動出来るようになります。
またアクティブラーニングではそもそも「教科」という概念はありません。何かしらの課題があり(もしくは課題を発見し)その解決のために主体的に考え、行動する授業形式です。その解決プロセスの中で教科ごとの知識が必要になったり、教科にはない知識が必要になったりします。日本の授業では教科を知識として教えることが目的ですが、アクティブラーニングは教科の知識はあくまで手段で目的は課題を解決し、アウトプットすることなのです。
②グループワークを通して論理性・コミュニケーション能力を得ることが出来る
IB教育の代表的な授業である「TOK」(「Theory of Knowledge【知の理論】)」)では毎回グループワークが行われます。TOKはIB教育の中核的な学習プログラムで教科の枠を超えて論理性やコミュニケーション能力などを養うための授業です。知識とはそもそも何か、知識をどのように獲得するか、知識をどのように運用するか等の課題についてグループで議論をします。その中で生徒が自らで課題を設定し、グループでの議論を通して「答えのない課題」に対しての「グループでの答え」を導き出します。
またアクティブラーニングでは基本的にほとんどの活動をグループで行います。調査のために生徒が自ら主体的にフィールドワークを行ったり、図書館で文献を調べたりします。それらの調査結果をグループ内で報告し合い、議論を深めることで知識の獲得に留まらず、論理性やコミュニケーション能力も得ることが出来ます。
【小路永の視点】
IB教育、アクティブラーニングは受講したことも、指導したこともありませんがグローバル人材育成には適した教育方針かと思います。そのためで言えることは現状ありませんが個人的に勉強しながらHP・ブログにて更新していきます。